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ご挨拶

ナノサイエンス総合デザイン力育成事業の推進について

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム(ALICE-ONE)ご参加のお誘い

大阪大学では、大学院修士・博士課程学生、及び社会人を対象に、平成16年度より文部科学省科学技術振興調整費新興分野人材養成「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」(平成16-平成20年度)の支援を得て、部局横断型学際人材育成(1年間の課程)を5年間実施し、社会人再教育では400名近くの養成を行って参りました。この教育プログラムは、科学に根ざした基礎から応用技術にいたる内容豊かなプログラムとして高い評価を受けました。その結果、大阪大学では平成22年度より実施予定の「複眼的視野を培う学際教育の力を付ける副専攻制度」において中核をなすものとして本プログラムを位置付け、平成20年12月1 日に創設した大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターを実施母体に、6研究科、5研究所・センターより約100名の教員の参加を得て、部局横断的に本プログラムを継続発展させることといたしました。しかしながら、従来は科学技術振興調整費による支援(人件費、実習設備整備、遠隔講義ライブ配信経費などを含め毎年度1.5億円)の下、社会人教育においては授業料を徴収せずに実施しておりましたが、平成21年度以降のプログラム継続にあたりましては、最大限の省力化を図りますが、社会人教育を含む産学相互人材育成活動には年間約7,000万円の費用を要します。

このような状況下で、本プログラムを継続し、日本の最先端科学技術・産業を支える高度な人材の育成を今後とも強力に推し進めるためには、受講料の徴収と共に、ナノサイエンス・ナノテクノロジーのキーワードの下に、産学が一体となって相互人材育成を支援する組織「大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム(ALICE-ONE)」の結成が不可欠となり、平成20年12月26日に一般社団法人としてコンソーシアムが発足致しました。将来は公益法人への移行を視野に入れております。本コンソーシアムにおいては、ナノ人材育成方策と国策のあり方への提言、研究情報の交換・共有等の独自活動とともに、大学への教育支援、社会人受講生への奨学金給付を実現いたしております。これらの諸施策により、名実共に国、大学(他大学も含む)、産業界が三身一体となって実施する産学連携相互人材育成活動が成就致します。

現在、社会人教育は、ナノテクノロジーを体系化した4つのコースについて、大阪大学で実施する各コース毎週1回1年間の夜間講義(月~木曜日の午後6時から9時まで)を実施し、全国(学外では近畿、中部、関東の6カ所)に遠隔講義ライブ中継を行っております。短期スクーリング実習を含む所定の大学院単位(9単位)を取得すると、総長とセンター長連名の公的な修了認定証が発行されます。また、受講生間の交流も芽生えております。本事業は各方面のご理解ご支援により、国策としての重要性を認められ、このプログラムを大学間連携、産学連携、国際連携による相互人材育成活動に発展させるための国の予算として、平成21年度文部科学省特別教育研究経費「ナノサイエンス総合デザイン力育成事業の推進」が現在実施中であります。引き続き次年度も概算要求が出されておりますが、昨今の厳しい国家財政の下、より一層の自助努力が求められております。

現在、コンソーシアム企業会員は19社の規模ですが、今後より多くの企業の皆様のご参加を実現すべく、社会人教育の見学会開催、コンソーシアム公開シンポジウム、技術交流セミナーの公開などを通じて、広く皆様に産学連携相互人材育成活動の内容を知っていただき、ご賛同を頂けるよう努力して参ります。本コンソーシアムを通じて、社員の方々の再教育、社内教育に連動する人材育成プログラムとして本プログラムをご活用頂くとともに、日本の将来の科学技術を支える産学連携相互人材育成活動にふるってご参加頂けますよう、よろしく御願い申し上げます。

大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム
 代表理事 伊藤 正
(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)